ヤマトイワナを求めて彷徨った森はキイチゴがわんさか実る豊潤な森。
キイチゴの枝に備わった棘に行く手を阻まれながら、
時にその実を味わいながらの渓の遡行は、自然との一体感というか、
生かされているという事を素朴に感じる幸せな時間でした。
遡行を終え、林道を歩いていると脇の斜面に黒い物体がゴソゴソ。
釣友が『クマ!クマ!』と叫ぶ。
斜面の草むらを覗くと子熊が何かを食べているように見える。
周囲に母熊がいないか注意を巡らすが気配は感じない。
はぐれてしまったのだろうか?
子熊に向かって『お母さんはどこにいるの~?』と声をかけてみると
顔を上げてこちらをジーッと見てくる。
その仕草がとても可愛くて一気に虜になってしまった。
程なくして子熊は斜面を下っていったが、母熊と無事再会できているだろうか?
無事を願わずにはいられません。
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